AI彼氏やAI彼女を作れるサービスとして大人気のCharacter.AIが動画生成サービス「AvatarFX」を発表しました(正式公開日は未定)。
Character.AIはGoogle傘下の企業で、なおかつ月間アクティブユーザーが3,000万人を超える巨大サービスを運営しています(参考:Demandsage)。
このような大人気サービスに動画生成機能が搭載されたら、動画生成AI市場が大きく変化する可能性があります。
まだAvatarFXは公開されていません。
よって機能面での謎は多いですが、わかっている範囲でAvatarFXの特徴や使い方を紹介します。
Character.AIは3,000万人以上が利用するAIチャットサービス
AvatarFXについて解説する前に、まずはCharacter.AIについて解説します。
Character.AIはどんなサービス?
Character.AIは元Goolgeのメンバーによって作られたAIチャットボットサービスです。
Character.AIがリリースされたのは2023年の5月(参考:Tech Crunch)。
公開されるとすぐに若者世代を中心に人気が出て、超人気サービスになりました。
利用者数は月間3,000万人以上おり、個人向けAIチャットbotとしては世界トップクラスの人気があります。
Character.AIの特徴は好きなキャラクターと会話を楽しめる点です。
たとえば歴史上の人物やアニメキャラなど、たくさんのキャラクターとチャットができます。
中にはイーロン・マスクのような有名人(のAIチャットbot)もいます。
呪術廻戦で有名な五条悟も大人気です(下の画像)。

これらのキャラはそれぞれ人格が設定されており、そのキャラっぽい会話ができるようになっています。
もちろん内容だけでなく、日本語自体もとても自然。
私も使ったことがあり、違和感なくチャットを楽しむことができました。
個人的には日本語に関しては前よりもずっと上手になってると感じています。
未成年の児童のAIチャット依存などのトラブルも起きている
Character.AIは世界中で人気がありますが
- 年齢関係なく、誰でも無料で登録・利用できる(有料オプションもあり)
- ユーザーが好きなキャラ・人物のAIチャットbotを作れる
- やや過激な内容のチャットもできる
などの特徴から、トラブルが起きているのも事実です。
これからのAI社会における問題としてメディア等で大きく取り上げられたのが、14歳の少年がCharacter.AIのAIとのチャットに依存し、自殺してしまった事件です(参考:Tech Crunch)。
この事件が訴訟に発展したこともあり、Character.AIは利用者の安全を意識せざるを得なくなりました。
事件が公になってからCharacter.AIは過激な内容のチャットを制限するようになりました。
それでも、依然としてAIとのチャットはメンタル面での依存性が高いです。
使うときはAIとのチャットには依存リスクがあることを理解してから使ってください。
動画生成AIとしてAvatarFXの特徴を解説
ここからは、本題であるAvatarFXの特徴を解説します。
AvatarFXの最大の特徴は「自然なリップシンク」
AvatarFXの最大の特徴は自然なリップシンクです。
リップシンクとは、音声にあわせて人物・キャラクターの唇や体を自然に動かす技術のことです。
AvatarFXで生成する動画は、このリップシンクの技術が優れています。
Character.AIが公開した以下の動画を見てください。
音声に合わせて、キャラクターの口周辺が自然に動いています。
AvatarFXを使えばこのような動画を簡単に作れるようになります。
つまり、AIアバターやAIインフルエンサーなどを誰でもすぐに作れるようになるのです。
喋るアバターの作り方はとても簡単
Character.AIによると、動画を生成する方法・手順はとてもシンプル。
以下のステップで先ほど紹介したような、キャラクターが喋る動画が作れるそうです。
- 画像をアップロード
- 音声データをアップロード
音声は言葉だけでなく歌にも対応。
もちろん、リアルな人物だけでなくキャラクターや動物を喋らせることもできます。
複数キャラのリップシンクにも対応
AvatarFXの大きな特徴として「複数キャラのリップシンク対応」も挙げられます。
AvatarFXでは複数のキャラのリップシンク動画も
- 画像をアップロード
- 音声データをアップロード
この手順で作ることができます。
実際にこの手順で作られた(とAvatarFXが主張)する動画がこちら↓
上手に交代交代(ターン)して男女が会話していますね。
リップシンク動画を作れる動画生成AIはたくさんあります(リップシンクが上手い動画生成ランキングはこちらで紹介しています。)。
しかし、1つの画面に複数のキャラクターがいるリップシンク動画を作るのはとても面倒でした(音声の編集作業等が必要)。
そんな面倒な作業がAvatarFXを使えば減ることになります。
5秒よりも長い長尺動画も作れる
AvatarFXは長尺の動画にも対応するそうです。
既存の動画生成AIのリップシンクは1回あたり最大5秒までしか対応してないことが多いので、これは嬉しいですね。
じっさい、AvatarFXが公開したこちらのページでは1分以上の動画も紹介されています(下の方にあります)。
AvatarFXはまずはCharacter.AIの有料会員に限定して公開予定
AvatarFXは、まずはCharacter.AIの有料プラン「c.ai+」に登録してるユーザーに提供される予定です。
「c.ai+」の料金は毎月9.99ドル。
しかし、将来的には無料会員にも動画生成機能が解放される予定ですので、ぜひウェイトリストに登録してください。
ウェイトリストにはこちらから登録できます。
AvatarFXが正式にリリースされたら使い方を解説
AvatarFXが正式にリリースされたら私も使ってみる予定です。
そして、じっさいに使ったのちにこの記事内で使い方を解説したいと思っています。
AvatarFXがリリースされたタイミングの前後で、おそらくCharacter.AI内にも動くAIアバターとチャットできる機能が搭載されるはずです。
その機能も含め、じっくり解説したいと思うので、しばらくお待ちください。