ChatGPTの「GPT-4o」を使って生成された画像を見た人は多いと思います。
「本当に凄い」この一言ですよね。
でも画像生成AI自体を使ったことがない人には、GPT-4oでどんなことが出来るかちょっとわかりにくいと思います。
なので、この記事では画像生成AIの初心者向けに
- GPT-4oで画像生成する方法
- GPT-4oの画像生成はどんなことができるのか
などを事例を交えながら解説します。
無料会員でもGPT-4oで画像生成できる【回数制限あり】
GPT-4oを使った画像生成機能がChatGPTの利用者に公開されたのは2025年3月25日。
当初は無料会員でも使える予定でしたが利用者が殺到したため、利用できるのは有料会員のみとなっていました。
けれど2025年4月1日、ChatGPTを運営するOpenAIのCEOサム・アルトマン氏が
「ChatGPTの画像生成がすべての無料会員に公開されました」
と自身のXで発表しました。
よって、今は無料会員でもChatGPTで画像生成できます!
ただし、無料会員には利用制限があります。
私も無料会員のアカウントを使って試しましたが、2回連続して画像を生成したら
「申し訳ありませんが、画像生成の回数制限に達したため、しばらくの間、新しい画像を作成できません。1時間ほど待ってから、再度リクエストしてください!」
という表記がでました。
いまのところ無料会員は短い時間に3回連続して画像を生成できないようです。
もしChatGPTで画像生成する場合は計画的に生成しましょう。
有料会員なのに使えない人はブラウザ版からアクセス
有料会員の中には
「課金してるけどGPT-4oが使えない」
と困っている人がいると思います。
このような場合、おそらくスマホアプリからChatGPTを利用しているのだと思います。
アプリでGPT-4oを使えない場合はChatGPTのブラウザ版からログインしてください。
そうすれば使えるようになります。
GPT-4oで画像を生成する方法【画像付き】
つぎはChatGPTのGPT-4oで画像生成する方法を紹介します。
記事の流れに沿って画像を見ながら手を動かせば簡単に生成できます。
初心者の方は、まずここで1回画像を生成してみてください!
① モデルを「GPT-4o」に設定
まずはChatGPTにアクセスもしくは会員登録し、モデルを「GPT-4o」に設定します。
パソコンの場合は左上、スマホの場合は真ん中の上の部分をクリックしてください。
そしてGPT-4oを選択。

② 「画像を生成する」を選択
つぎはプロンプト入力フォームの下にある
「画像を生成する」
をクリックします。

③ プロンプトを入力
あとはプロンプト(どんな画像を生成するかを指示する文章)を入力するだけです。
プロンプトは英語・日本語の両方に対応しています。
英語の方が理解してくれやすいと言われてますが、日本語でも大丈夫です。
初心者の場合、日本語の方が使いやすいと思うので、日本語でプロンプトを入力してみてください。

下の画像は私が
「シティハンターの実写風画像を生成してください」
というプロンプトで生成した画像です。
GPT-4oを使えば、このような画像をどんどん生成できます!

【基礎編】ChatGPTの画像生成AIの活用方法・事例
ここからはChatGPTの「GPT-4o」の使ってどんなことが出来るのか、「基礎編」を事例を交えながら紹介していきます。
事例については私だけでなく、ほかの方がXに投稿した作品も紹介します。
これから紹介する方は画像生成AIについて熟知した方が多いので
「これ良いな!」
「この人すごい!」
と思ったらフォローをおすすめします。
私もほとんどの人をフォローしており、毎日勉強させてもらっています。
図解・インフォグラフィックを作る
仕事をしている方はプレゼン用に図解を作ったりすることが多いと思います。
GPT-4oを使えば、図解やインフォグラフィックを作ることができます。
下の図は私が
「ChatGPTの「GPT-4o」を使った画像生成の方法についての図解を生成して。サイズは610×343で。」
というプロンプトで生成した図解です。
私のプロンプトにちょっと難があったのか、非常にシンプルなものが出来上がりました。

つぎは情報をまとめるのに便利な「グラフィックレコード(グラレコ)」の作り方を紹介します。
グラレコの作り方はmozさんのXへの投稿を参考にしています。
まずGPT-4oで「検索」をクリックし、情報を検索してもらいます。

しばらくすると、ChatGPTに調べてもらった内容の解説文が表示されます。
表示されたら
「上記の情報をもとにグラフィックレコード風の画像を作って」
と入力すれば、グラレコ風画像を生成してくれます。
画像生成AIの仕組みをグラレコにした画像はこちら↓

会議の議事録を文字起こししておけば、GPT-4oですぐグラフィックレコードを作れますよ!
グラレコの作り方と同じような要領でインフォグラフィックも生成可能です。
下の図は以下の流れで生成したものです。
- 「検索」で地球温暖化の原因を調べてもらう
- 「画像を作成する」で「上記の情報をもとにインフォグラフィックを生成して」と指示

GPT-4oを使えば、このような図を簡単に作ることができます。
けれど日本語だと画像のように文字が破綻することがけっこうあります。
文字の破綻を修正する方法はこちらで解説してますので、ぜひチェックしてください。
バナー・フライヤーなどの広告を生成する
つぎはバナーやフライヤーなど、広告を作成する方法を紹介します。
ここでは他の方の事例を中心に紹介しますが、商用利用する際は関連する法律をよく理解してから利用してください。
あわせて、関連する企業からの許可を得てから商用利用しましょう。
最初に紹介するのはヒロム@AIクリエイター/妻をAI化させる男さんが作ったフライヤーです。
プロンプトはリプ欄にあるので、あわせてチェックしてください。
次はぽんず🐕 AIクリエイターさんの投稿です。
素晴らしいクオリティですよね。
このような広告の作り方はこちらの投稿で紹介されています。
ぽんずさんはXだけでなくnoteにも有益な情報を多数公開してくれています。
動画生成AIに興味がある方はぜひチェックしてください(私もよく読んでます)。
ぽんずさんのnoteはこちら。
Kosukeさんは紙にレイアウトを書いて、そこから広告を生成しています。
難易度は上がりますが、KAWAIさんの手法を使えば、広告デザインの再現性がかなり高くなります。
おそらく、広告×AIの分野はこれからたくさんのトラブルが起きます。
炎上や批判も増えるでしょう。
それでもコスト・制作時間の削減はクライアントにとって魅力的です。
広告分野でAIが活用されるケースが増えるのは間違いありません。
ドット絵・Gifアニメを作る
GPT-4oは実写・イラスト的なものだけでなく、ドット絵やGifアニメも作れます。
以下のドット絵は私が生成したものです。
プロンプトは以下。
「ドラクエ3風の勇者のドット絵を生成してください。髪の色は黒で、6種類のパターン。6種類で刀を振り上げて、振り下ろすまでの動きをつけて。」

ドット絵に対して
「生成した6枚の画像を使ってアニメーションGifを生成してください。」
というプロンプトを加えることでGifアニメも生成できました(少し荒い仕上がりですが・・・)。

プロンプトを工夫すれば以下のような作品も作れます。
せぴぃさんの投稿です。
この作品のプロンプトはせぴぃさんの投稿で確認できます。
実写の写真をアニメ・漫画風に変える【ジブリ風も可能!】
SNSですでに見ていると思いますが、実写の写真をアニメや漫画風に変えるのがGPT-4oはものすごく得意です。
実写の写真をよくある「ジブリ風」にしてみましょう!
今回はGPT-4oに写真をアップロードした上で、以下のプロンプトを入力します。
「この画像をジブリのアニメーション風に修正してください。元の写真のスタイル・サイズや構図を維持し、表情も同じになるようにしてください。」

完璧ではありませんが、十分なクオリティですよね。
もちろんジブリだけでなくアメコミ風や特定の漫画のスタイルにも対応しています。
そして、GPT-4oを使えばこの逆もできます。
Min Choiさんによる投稿を見てください。
有名な絵画が写真のようになっていますね。
このようなこともできます。
画像の向き(カメラの視点)を変える
3月12日に
「画像や写真の向きが変えられる!」
と世界中で話題になったGoogle AI Studio。
同様の機能がGPT-4oにもあり、写真や画像内のオブジェクトの向きを変えることができます。
ここでは記事の前半で紹介したシティハンターの画像を後ろ向きに変えてみました。
プロンプトは
「添付の画像を背後から撮影したものに変えて。」
です。

バッチリ変わってますね!
このような機能は動画生成AIなどで「キャラクターの一貫性」を維持するのに役立ちます。
ぜひ活用してください!
画像・写真の特定の部分だけを修正する
GPT-4oには画像を修正する機能があります。
この機能を使えば画像・写真の特定の部分だけを修正することが可能です。
以下のひびき/HIBIKIさんの投稿のような感じです。
修正したい場合、まず修正したい画像をクリックします。
そして、右上に表示されるブラシのボタンをクリック。
修正したい箇所を選択します。
あとはどんな風に修正するかをプロンプトで指示するだけです。
具体的なやり方はこちらで解説しています。

写真や画像を高画質化(アップスケール)させる
写真や画像がちょっとボヤけていたらChatGPTでアップスケール(高画質化)させましょう。
シンプルに
「画像をアップスケールさせてください。」
と指示すればOKです。
アップスケールした写真の例はこちらです↓

他の画像を参考にして画像を生成する
GPT-4oでは特定の画像を参照(リファランス)して画像を生成できます。
下の画像は前半で生成したシティハンターの画像を参照し
「この画像をベースとして使って、銃を構える姿にしてください。」
というプロンプトを入力して生成した画像です(ちょっと顔は変わってます・・・)。

CoffeeVectorsさんは1765年に作られたドイツの写本をアップロードし、以下の画像を生成したそうです。
写真や絵などのデータがあれば、それを参考にしてこのような画像も作れます。
ちょっと難易度が上がりますが、ざすこ(道草 雑草子)さんの投稿も面白いです。
複数の画像をGPT-4oに渡し、まずキャラクターの全体を理解してもらいます。
そして、それらをもとに画像を生成していますね。
このような方法を使うと同じキャラクターを生成する精度が高くなります。
複数の画像を組み合わせて1つの画像を生成する
基礎編の最後は「複数の画像を組み合わせて1つの画像を生成する」です。
ここは優れた投稿を見た方が早いので、一気に紹介します! yachimatさんの投稿。Travis Davidsさんの投稿。
桺本 頌大 | Shodai Yanagimotoさんの投稿。
fofrさんの投稿。
生成AIを使ってアニメを作ったり、動画を作るときに大活躍しそうですね。
やり方は簡単ですが効果大!の機能です。
【応用編】ChatGPTの画像生成AIの活用方法・事例
ここからは「GPT-4o」を使った画像生成の応用編です。
基礎編との違いは他のAIを組み合わせている点です。
GPT-4oと他のAIサービスを組み合わせることで、出来ることはかなり増えます。
無料で試せるサービスも多いので、ぜひチャレンジしてください。
動画生成・音声生成AIを使って画像を動かす・喋らせる
GPT-4oと
- 動画生成AI
- 音声生成AI
を組み合わせると、GPT-4oで生成した画像を動かしたり喋らせることができます。
今回はまず以下の画像をGPT-4oで生成しました。

そして音声を「にじボイス」で生成し、動画生成AIの「Hedra」を使って画像を喋らせました。
組み合わせを整理すると以下です。
- 画像生成AI → GPT-4o
- 音声生成AI → にじボイス
- 動画生成AI → Hedra
そして、この組み合わせで生成された動画がこちら↓
当サイトでは画像を喋らせるにはどの動画生成AIが良いかを調査しています。
その結果、Hedraはランキング1位に輝いています。
Hedraなら無料ポイントが多く、無課金でも先ほど紹介した動画を生成できます。
Hedraやにじボイスを使ってひとつの動画を生成する流れは以下の記事で詳しく解説しています。
詳しい作り方や流れを知りたい方はぜひリンク先記事をチェックしてください。
Hedraのcharacter-3を使ってAIアバターを作る方法を解説
AIエージェントを併用してWEBサイトの作成
GPT-4oでまずWEBデザインを生成。
そして、AIエージェントの「Manus」でコーディングする、という方法がKEITO💻AIディレクターさんに紹介されています。
このような方法を使えばWEBサイト制作の工数が激減しそうですね。
KEITOさんは簡単に指示するだけでGPT-4oでの画像生成プロンプトを作ってくれる「4o画像プロンプト作るくん」というツールを開発してます。
とても便利ですので、こちらも利用してください。
GPT-4oを使った画像生成のその他ノウハウを紹介
最後に、GPT-4oで画像生成するにあたり知っておいた方が良いであろうノウハウを紹介します。
破綻した文字はGPT-4oとCanvaで修正するのがおすすめ
GPT-4oで画像生成すると日本語の文字が破綻することが多いです。
この場合、GPT-4oでまず文字を削除。
そしてCanvaなどの無料でも使える編集ソフトをつかって修正するのがおすすめです。
流れを解説しますね。
まず、破綻した文字が含まれる画像をクリックします。
すると画面が切り替わります。
右上にあるブラシのボタンをクリックしてください。

ブラシに切り替わったら、修正したい箇所を塗りつぶします。
そして、プロンプトを入力してください。
今回は以下のプロンプトを使用しました。
「選択した部分に書かれた文字だけを削除して」

生成された画像はこちらです↓
文字は綺麗に消えています!

文字を削除したらCanvaに画像をアップロードします。
そしてを文字を入れてください。
Canvaは無料でも使えて、なおかつ高機能。
とても便利ですのでぜひ試してください!
ここで紹介したテクニックはLIN@AI×クリエイティブさんの投稿を参考にさせて頂きました。
LIN@AI×クリエイティブさんは動画生成AIに詳しい方です。
動画生成AIに関するテクニックの解説はとても勉強になるので、AI×動画に興味がある方は必見です!