この記事では動画生成AI「Kling(クリング)」は商用利用できるかどうかを解説します。

先に結論からお伝えします。

  1. 無料会員は商用利用NG
  2. 有料会員は商用利用OK
  3. 商用利用とは、生成した動画を動画広告等で使ったりすること
  4. 商用利用OKでも、法律に違反するような使い方はKlingが禁止してる

すでに結論はお伝えしていますが、Klingの商用利用についてより詳しく知りたい方は読み進めてください。
商用利用OKの根拠となってる公式文書を紹介したり、利用時の注意点を解説します。

「Klingは商用利用OK」が確認できる箇所

はじめに、Klingのどこを読めば商用利用について確認できるかを紹介します。
商用利用についての記述があるのは
Kling AI Terms of Paid Service
です。

Klingの商用利用は「Terms of Paid Service」で確認できる

中身は英語で記載されており、コピー&ペーストもできません。
翻訳ツール等が使いづらいと思うので、有料会員の商用利用について記述がある「セクション3.1.2」の部分を日本語に翻訳して引用します。

・Kling AIメンバーの商用利用制限の解除:商用目的でのアウトプットの使用、複製、配布、修正、および競合製品やサービス、またはKling AIの競合他社のための派生作品の作成は制限されません。

引用元:Kling AI Terms of Paid Service

ちょっと読みにくいと思いますが、簡単にいえば
「有料会員はKlingで作った動画を商用利用してOK」
と書かれています。
より具体的に言うと、Klingのスタンダード・プロ・プレミアプランに加入していれば商用利用は可能、ということになります。

無料会員の商用利用については文書内に記載はありません。
しかし、Klingの公式Discord内で、スタッフがしっかりとNGを出しています。
こちらも翻訳・引用します。

非課金ユーザーの方へ:生成されたコンテンツを商業目的で使用することはできません。Klingが生成したコンテンツを公共のプラットフォームで使用、配布、または普及させる場合、Klingのクレジットを表示し、「Kling AI」などのブランドやロゴを無断で削除または変更しないことにご注意ください。また、利用シーンにおいて、生成されたコンテンツのインターフェイスやタイトルなどの目立つ位置に「Kling AI」によって生成されたコンテンツであることを明記するものとします。

引用元:Klingの公式Discord

無料会員は商用利用できませんので注意してください。

「絶対バレないでしょ」

と思うかもしれませんが、Klingの運営会社は中国の上場企業「快手」。
大企業ですので、訴訟等を起こされたら大変です。
リスクを避けるため、商用利用する際は必ず有料会員になってからにしてください。
以下の記事を参考にして課金すれば、お得に有料会員になれます↓

Klingで生成した動画からウォーターマークを消す方法

Klingでは有料会員になると自動的にウォーターマークが除去されるわけではありません。
自分で設定しなくてはなりません。
ここからはKlingで生成した動画からウォーターマークを消す方法を紹介します。

方法は簡単です。
動画のダウンロードボタンにマウスを合わせると

「Without Watermark(ウォーターマークを消す)」

というスライドボタンが現れます。
このボタンをオン(緑色)にするだけです。
オンにしてから動画をダウンロードすれば、ウォーターマークは除去されます。

下の動画を見るとわかりやすいと思います。
右下のボタンを操作して、ウォーターマークを消している動画です。

商用利用する際は、この手順でウォーターマークを消してください。

Klingで生成した動画を商用利用する時の注意点

最後に、Klingで生成した動画を商用利用する際の注意点を解説します。

こちらも注意点はそれほど多くありません。
シンプルにいえば「日本国内の法律を遵守」することが大事です。

Klingは規約にて日本の法律に違反する行為を禁止しています。
動画生成の場合

  • 人気キャラクターの画像から動画を生成して販売
  • 実在する人物の画像を動画化し、SNSで配布したり販売する

などの法律に違反する行為によって逮捕される事例が増えています。
このような行為は名誉毀損・著作権違反に該当します(参考:弁護士法人葛飾総合法律事務所
動画をこのような違反行為に利用しないよう注意してください。