複数のAIを組み合わせてタスク自動化ができるツールとして注目されてるn8n(エヌエイトエヌ)。
当サイトではn8n初心者向けに、ワークフロー自動化のやり方を複数紹介します。
まずは第1弾として、n8nで以下の5つのタスクの流れを自動化する方法を解説します。

  1. Gmailでメール受信
  2. 返信すべきメールなのかをAIに判断してもらう
  3. 返信が必要なメールだけ処理を続けるよう指示する
  4. 返信内容をAIに作成してもらう
  5. 作成した返信はGmailの下書きに保存

n8nの大きな魅力は、作業の流れがひと目で「見える化」されること。
先ほどご紹介した5つのタスクを自動化すると、下の画像のようにフロー全体をビジュアルで確認できます。
これにより、各処理がどの順番で実行されるのかが直感的にわかります。

n8nで作成したworkflow

さらに、このワークフローを実行すると、下の動画のように順番に動いていく様子がアニメーションで確認できます。

自分で作ったワークフローが滞りなく動くと、とても嬉しいものです。
よってn8nでのワークフロー制作は「ものづくり」的な楽しさも味わえます。

この記事はn8n初心者向けの第1弾ということもあり

  • 無料会員登録方法
  • n8nで使われる用語
  • ワークフロー作成に必要な準備

なども詳しく解説します。

この記事の内容に沿って手を動かせば、n8nをさわったことが無い人でも30分以内に自動化が完了するはずです。
そしてn8nの基礎知識も身に付きます。
作ったワークフローは個人の方ならそのままプライベートで活用できます。
少しカスタマイズすれば、仕事での「お問い合わせ対応」や「社内申請の振り分け」などにも応用できると思います。

ぜひ、この記事を読みながらn8nによる業務自動化を体験してください!

n8nを使う前の3つの注意点

n8nを使う前に、注意点が3つあるので紹介します。

初心者向けなのでn8nクラウド版を前提に解説

n8nはWEBサイト感覚で使えるクラウド版と、自分のサーバーにインストールして使うセルフホスト版があります。
基本的な機能は同じですが、初心者はクラウド版の利用がおすすめです。

なぜならクラウド版には

  • すぐ使い始めることができる
  • 2週間は完全無料で使える

などのメリットがあるからです。
ただし、2週間後からは1ヶ月あたり約4,000円の料金が発生します。
これはクラウド版のデメリットですね。

セルフホスト版だと固定費を抑えられるのですが、初心者には初期設定のハードルが高いです。
クラウド版とホスト版の違いは以下の表で確認できます↓

n8nのクラウド版とセルフホスト版の違いがわかる表

それに、セルフホスト版だと保守や更新等の作業が発生し、けっきょく人件費を中心に色々なコストが発生します。

よって、この記事ではn8nクラウド版を使うことを前提に話を進めます。
クラウド版とセルフホスト版の違いは以下の記事で詳しく解説してるので、気になる方はリンク先記事をチェックしてください。
n8nのクラウド版・セルフホスト版の違いとメリット・デメリットを比較

APIの利用料金が発生することがある

この記事で紹介するワークフロー自動化では、ChatGPTで有名なOpenAIのAPI(エーピーアイ)を使います。
APIは「別のツール同士の橋渡しをする通訳」みたいなものです。

OpenAIのAPIは使用量に応じて従量課金が発生します。
今回の自動化に成功し、ワークフローを1回動かすと1〜数円くらいの料金が発生します。

ただ、現在はn8n経由でOpenAIのAPIを使うと無料クレジットが配布されます。
そのクレジットを使えば今回のワークフローを無料で動かすことができます。

無料クレジットがいつまで配布されるかは正直なところわかりません。
タイミングによっては無料配布が終了しており、料金が発生する可能性があることをご了承ください。

今後のことを考えて英語表記で解説します

n8nはドイツのベルリン発のサービスです。
世界中で使われており、サービス自体の表記も英語。
ブラウザの翻訳機能を使えば日本語化できますが、今回はすべて英語表記で進めます。

なぜなら、翻訳機能を使うと表記にばらつきが出るからです。
例えば

  • Aのブラウザでは「メールの受け取り」
  • Bのブラウザでは「メール受信」

このようなばらつきがあると、使っていて混乱します。

それに、n8nを使い始めると英語のブログやYouTubeを見る機会が増えます。
海外の情報は当然英語ですので、海外情報を見ながらn8nを使う時はこちらも英語版で使っていた方が真似しやすいです。

英語に慣れない人にとっては大変かもしれません。
けれど長期的な学習のことを考えて、この記事ではn8n内の表記はすべて英語で解説します。

n8nでワークフローを自動化するための準備

n8nを使ってワークフロー自動化に取り組む前に、下準備をしましょう。
準備といってもそんなに大変ではありません。

  1. n8nに無料会員登録
  2. OpenAIのAPIキーを取得

この2つの作業をするだけなので、10分くらいで完了します。

n8nクラウド版に無料会員登録

はじめにn8nに会員登録します。
お伝えしたように、n8nにはクラウド版とセルフホスト版があります。
初心者に最適なのはすぐ使えて、なおかつ2週間無料のクラウド版ですので、クラウド版に無料会員登録します。

会員登録の流れを画像付きで解説

会員登録方法を詳しく解説します。
まずはn8n公式サイトにアクセス
そして右側にある「Get Started」をクリックします。

n8n公式サイト

次のページでメアドなど、基本的な情報を登録します。
すべて記載し「Start free 14-day trial」をクリック。

n8nで2週間の無料体験を開始

次の画面からn8nからの質問が複数ページにわたって表示されます。
質問数はけっこう多いですが、耐えて回答してください(機能とは何も関係ありません)。

n8nからの質問に回答

質問に回答するとn8nの画面に遷移します。
「Open instance」をクリックしてください。

n8nで「Open instance」をクリック

次の画面では「Start from Scratch」をクリックして準備はほぼ完了です。

n8nで「Start from Scratch」をクリック n8nでワークフローを作る準備完了

最後に、登録したメアド宛に認証メールが届いてるので認証してください。
これで会員登録完了です!

n8nでメール認証

OpenAIのAPIキーの取得方法

次はOpenAIのAPIキーを取得します。

はじめにOpenAIのAPIプラットフォームにアクセス。
サイドバーに「APIログイン」があるのでクリックし、ログインしてください。

OpenAIのAPIプラットフォーム

次の画面では左上に検索窓が見つかるはずです。
ここに
「Create new secret key」
と打ち込んでください。
打ち込むと画面が切り替わります。

OpenAIのAPIプラットフォームで「Create new secret key」と入力

画面が切り替わったら右上にある「Create new secret key」をクリック。

初めて利用する場合、このあたりでOpenAIにクレジットカードの登録を求められるはずです。
登録しないとAPIは利用できないので、クレカの登録をお願いします。

話を戻します。
「Create new secret key」をクリックするとシークレットキー(暗証番号みたいなもの)の取得画面に移動します。
ここでは

  • Name
  • Project

の2箇所を埋めてください。
Nameはわかれば何でもOKで、Projectは「Default project」を選択するだけです。
次は右下にある「Create new secret key」をクリックしてください。
クリックしたらシークレットキーが発行されるので、コピーして保管しておきましょう。

OpenAIでAPIキーを取得完了

OpenAIのAPIキー取得はこれで完了です。

OpenAIのAPI利用料金を確認する方法

OpenAIのAPI利用料金について補足します。

お伝えしたように、n8nを使ってこの記事で解説するワークフローを動かすと料金が発生します。
OpenAIのAPI使用料金はこちらで都度確認できます。
1回動かしてどれくらいの金額が発生するかは、ここで確認してください。

気になる方はあらかじめ月間での使用料金に上限を設定しておくと安心だと思います。

準備はこれで完了です。
お疲れ様でした!
ここからが本番です。
いよいよ手を動かして、n8nを実際に使いながら学んでいきましょう!

【実践】n8nでメール返信を自動化する5ステップ

n8nでメール返信を自動化する工程は5つに分かれています。
5つの工程はプログラミングと一緒で、それぞれの条件を設定したり分岐を作っていきます。

ここからは画面キャプチャーなどをたくさん使い、n8n初心者でもわかるようゆっくり解説していきます。
みなさんもn8nにログインし、手を動かしながら記事を読み進めましょう。
まだn8nに登録していない方はn8n公式サイトに会員登録しておいてください。

STEP① 「Gmailの受信」をトリガーとして指定

n8nでワークフローを作るとき、まず最初に設定するのが「Trigger(トリガー)」です。
Triggerとは、簡単に言うと「自動化をスタートさせるきっかけ」のことです。
たとえば

  • 毎朝9時になったら動き出す
  • Gmailに新しいメールが届いたら反応する
  • フォームに入力があったら始まる

このように「いつ、どういう条件で自動化を始めるか」を決めるのがTriggerです。
Triggerを決めないとワークフローが動きません。
ここでは「Gmailでメールを受信」をTriggerにします。

下の画面を参考にして、n8nで新しいワークフローを開いてください。

n8nで新しいワークフローを開く

ワークフローを開いたら以下のように進んでください。

  1. 「Add First step」をクリック
  2. 右側に表示された検索窓に「Gmail」と入力
  3. 表示されたGmailをクリック
  4. Triggerに表示された「On message received」をクリック

「On message received」は「メッセージを受け取ったら」みたいな意味ですね
ここで、Gmailでのメール受信がTrigger(引き金)になるよう設定します。
下にある2番目の画像を参考にするとわかりやすいと思います。

n8nで「Add First step」をクリック n8nでGmailノードを検索

ここでGmailのTriggerの詳細設定をおこないます。

はじめて開いた場合、「Credential to connect with」という項目が最上部に表示されます。
Credentialとは「認証情報」という意味で、ここではGoogleアカウントとの認証を意味します。
ここで、n8nとGmailを連携させます。
下の画像を見ながら順番にクリックしてください。

n8nとGmailを連携

2回クリックすると、次の画面に進みます。
次の画面では以下の流れでクリックしてください。

  1. Oauth2(recommended)
  2. Save
  3. Sign in with Google
n8nとGmailを連携 n8nとGmailを連携

次の画面では、n8nにGoogleアカウントへのアクセスを許可します。
許可することで、n8nとGmailが連携します。
下の画像を参考にしてチェックし、許可してください。

n8nにGmailへのアクセスを許可する

許可が完了したら「Poll Times」の設定です。
「Poll Times」とはn8nがGmailをチェックする頻度のことです。
初期設定では「Every Minutes(毎分)」となっています。
ここでは初期設定のままでOKです。

n8nの「Poll Times」設定

この記事を読み終わり、ひと通りの流れがわかったら「毎日朝9時ちょうど」のような実用的な時間に設定しましょう。
以下のように設定すれば毎日朝の9時ちょうどにメールをチェックするようになります。

  • Mode→Every Day
  • Hour→9
  • Minute→0
n8nの「Poll Times」設定

補足すると、ここで紹介したGmail Triggerだとメールは 1通ずつしか処理できません。
一度に複数のメールを処理できませんのでご了承ください。
※もちろん他の方法を使って一度に複数のメールを処理することは可能です

ひと通り設定が完了したら右上にある「Fetch Test Event」をクリックしてください。

n8nの「Fetch Test Event」をクリック

何も問題なければ、下の画面のように右側にGmailで受信したメールの内容が表示されます。

n8nで筆者が受信したGmail

このような画面になれば「Gmailでメールを受信」というTriggerの設定は完了です。
画面の左上にある「Back to canvas」をクリックしてください。
すると以下のアイコンのようなものが追加されているはずです。

n8nのGmailノード

アイコンようなものは1つのタスクを意味しています。
これをn8nでは「ノード」と呼びます。
そして、このノードがビジュアルで確認できる画面を「canvas(キャンバス)」と呼びます。
どちらもn8nでは頻出する、とても重要な用語ですので覚えておいてください。

これでSTEP①は終了です。
canvas画面の右上にある「Save」して、ここまでの内容を保存してください。

n8nのSave

STEP②に進みます。

STEP② 返信すべきメールなのかをAIに判断してもらう

次はGmailで受信したメールを、返信すべきかどうか判断する作業をAIで自動化します。
利用するAIはOpenAIが運営するChatGPTです。

n8nのcanvasに戻ってください。
そしてSTEP①で作ったGmail Triggerノードの右側にある「+」のボタンをクリック。
すると右側に検索窓が表示されるので「OpenAI」と入力してください。
入力すると検索窓の下にOpenAIが表示されるので、ここをクリック。

n8nのcanvasでOpenAIノードを追加

次の画面では「Message a model」を選択します。
場所は下の画像を参考にしてください。

OpenAIの「Message a Model」を選択

次の画面ではOpenAIとAPI連携します。

通常は、この記事の前半部分で紹介したAPIキーを入力します
しかし、現在は無料でOpenAI APIを100クレジットもらえます(n8nとOpenAIが連携してるのでしょう)。
今後も続くかは定かではありませんが、せっかくなので申請しましょう!

「Claim credits」をクリックしてください。
クリックしたらAPI連携も完了します。

OpenAIの無料APIクレジットを追加

n8nを使うタイミングによってはOpenAIから無料クレジットがもらえない可能性があります。
その時はこの記事内で紹介したAPIキーを貼り付けてください。

API連携が終わったら、OpenAIの「Message a Model」ノードを設定します。
設定するのは以下の2項目だけです。
「Model」の項目では「GPT-4O-MINI」を選択してください。
この「GPT-4O-MINI」だと、もらったOpenAI APIクレジットを使って無料で利用できるからです。

n8nでOpenAIのモデルとプロンプト入力

次はMessages以下のPromptにプロンプトを入力します。
以下のプロンプトをコピペしてください。

プロンプト

## あなたへの依頼
以下は私が受信したメールの件名と本文です。このメールに対して返信が必要かどうかを判断してほしい。『はい』か『いいえ』で答えてください。ただの通知等の場合は『いいえ』にして。

## メールの件名と本文
### 件名:{{ $json.Subject }}
### 本文:{{ $json.snippet }}

返信が必要だったら「はい」、不必要だったら「いいえ」と回答するよう指示しています。

プロンプトを補足説明すると、{{ $json.Subject }} で前のGmailノードから件名を取得できるようになります。
{{ $json.snippet }}ではメール本文を取得できるようになります。
これによってGmailが受信したメールの件名・本文の両方を見てChatGPTが判断できるようになります。

プロンプトを入れたら上の方にある「Execute step」をクリック。
ChatGPTが指示内容を実行してくれます。
すると、下の画面のように右側に処理結果が表示されます。

ChatGPTがメール返信の必要性を判断

右側の「content」内のテキストがChatGPTが生成してくれた文章です。
返信の必要があったようで、きちんと「はい」と生成してくれていることがわかります。
STEP②はこれで完了です。
Saveして次に進んでください。

STEP③ 返信が必要なメールだけ処理を続けるようにする

ここからはSTEP③です。
このステップでは、「返信が必要なメール」だけが次の処理に進めるように設定します。

つまり、返信が必要なメールとそうでないメールをここで振り分ける、ということです。
このような条件分岐には、n8nの「IFノード」を使います。

みなさん慣れてきたと思うので、下の画像を参考にしてIFノードを探してください。

n8nでIFノードを検索

IFノードでは、以下の3つの項目を設定します。

  • 値1(Value 1)
  • 値2(Value 2)
  • 条件
n8nのIFノード

これらを使って
「値1と値2の文字が一致した場合に処理を続ける」
という条件分岐を作ります。
STEP②で設定したフローも踏まえて言い換えると
「前のOpenAIノードで「はい」と処理されたら続行」
という処理になります。

ここでは、下の画像のように設定します。

n8nのIFノード設定

下の動画を参考にしながら設定すると楽だと思います(小さい場合は拡大してください)。

この設定では、前のノードから「content」の部分をクリックして引っ張って使っているのがわかると思います。
こうすることで、毎回文字列を手入力する手間を省けます。

「前のノードからデータを引っ張ってくる」操作は、n8nでよく使います。
作業を効率化できる便利な機能なので、ぜひ積極的に活用してみてください。

設定が終わったら「Execute step」をクリック。
問題なければ右側部分が表示され、返信が必要なメールが「True Branch」に分類されます。

返信が必要なメールが「True Branch」されている

もしここで返信が不要と判断されたら、そのメールは「True」のとなりの「False Branch」に分類されます。
このように、IFノードでは条件に合致したものを「True」、合致しなかったものを「False」として自動的に分けてくれます。

ここで一度canvasに戻ってください。
そして「Execute workflow」をクリック。
これは「ワークフローを動かす」みたいな意味です。
すると、以下の画面のような表示になるはずです。

n8nでワークフローを起動

Gmail Triggerからはじまり、一番右側の「true」まで1つのitemが渡されていることがわかりますね。
つまり、Gmail内の1つのメールが「返信が必要」と判定されてるのです。
このようにビジュアルでワークフローを理解できるのもn8nの魅力のひとつです。

STEP③はこれで完了ですのでSaveしてください。
あと2ステップで完成ですので、もう少しです!

STEP④ 返信内容をAIに作成してもらう

STEP④では、AIにメールの返信を自動で作成してもらいます。
ここでもChatGPTを使います。

STEP③で作ったIFノードの「true」をクリックしてノードを追加します。
検索窓に「OpenAI」と入れ、再び「Message a model」をクリック。
すでにAPI連携は完了してるのでモデルとプロンプトを入力するだけです。

STEP③で作ったIFノードの「true」をクリックしてノードを追加

モデルはやはり無料で使える「GPT-4O-MINI」を選択してください。
プロンプトは以下のプロンプトをコピペしてください。

プロンプト

## あなたへの依頼
私が受信したメールに対しての返信を作成して。
きちんとした文章で書かれてるけど、親しみやすさも感じる内容にして。
回答には〇〇様という部分を作らないで、代わりに冒頭に〇〇様と入れて。

## 私が受信したメールの内容

{{ $('Gmail Trigger').item.json.snippet }}

n8nでモデルとプロンプトを入力

プロンプト内の「## 私が受信したメールの内容」の部分にある
{{ $(‘Gmail Trigger’).item.json.snippet }}
この記述について補足します。
この記述は
「Gmail Triggerにあるメールの本文」
という意味です。
つまり、ChatGPTに「Gmail Triggerにあるメールの本文」を読ませているのです。

以下の流れで操作すれば、簡単に{{ $(‘Gmail Trigger’).item.json.snippet }}をプロンプトに入れられます。

  1. 画面左側に表示されてる「Gmail Trigger」をクリック
  2. 「snippet」を「Message a model」のプロンプト部分に引っ張る(ドラッグ)

ちょっとわかりにくいと思うので、下の動画を見ながら操作してみてください。

こうすることで、ChatGPTが受信してメールの内容を読み取り、返信を作成してくれるようになります。

プロンプトを入れたら上の方にある「Execute step」をクリックしてください。
問題がなければ、ChatGPTが返信を生成してくれます。

n8nでChatGPTが返信を生成

canvasに戻って「Execute workflow」をクリックし、ノードが正常に動いてることを確認してください。
これでSTEP④が完了ですのでSaveしてください。
いよいよ次で最後。
もうひと踏ん張りです!

STEP⑤ Gmailに下書き保存

最後のSTEP⑤です。
残り作業はわずかなので安心してください!

例によって検索窓でGmailと打ち込み、Gmailノードを見つけクリックします。

n8nでGmailノードをクリック

次は「Create a draft」をクリックします。
「下書きの作成」という意味ですね。

n8nでGmailノードの「Create a draft」をクリック

次の画面では以下の2つの作業をしてください。

  1. Subjectに「下書き」と入力
  2. Messageに左側画面の「Message a model1」にある「content」をドラッグ

ドラッグするのは「Message a model」ではなく「Message a model1」の「content」ですので注意してください。

n8nでMessageに左側画面の「Message a model1」にある「content」をドラッグ

ドラッグしたら「Execute step」をクリックしてください。
クリックしたら、Gmailに下書きが保存されるはずです。
私の場合、以下の下書きが保存されていました。

n8nで自動生成したGmailの下書き

問題がないことを確認したらSaveしてください。
これでn8nを使った一連のタスクの自動化が完了です!!
お疲れ様でした!

今回作成したワークフローは以下のようになります。

n8nで作成したworkflow

5個のノードがつながり、5個の作業が自動化されたことがわかりますね。

n8nではこのような流れでタスクを自動化します。
今回は第1弾ということでかなりゆっくり解説しました。
第2弾以降もどんどん記事を追加する予定ですので、ぜひまた当サイトの記事を読んでください!

補足:もしワークフローを稼働したい時は「Active」にする

情報を補足します。
もし今回作ったワークフローを正式に稼働させたいときは下の画像を参考にして
inactive→Active
にしてください。

n8nのワークフローを稼働したい時は「active」にする

Activeな状態で、なおかつ毎日9時に起動するようなTriggerを設定しておけば、指定した時間にワークフローが稼働してくれます。

n8nで困った時のおすすめ対応方法

n8nを使用していると、予期しないエラーや設定の問題で困ることがあります。
そんな時に効果的な解決方法をご紹介します。

AI Assistantを活用する

n8nにはAI Assistantという便利な機能が搭載されています。
エラーが出たときなどに表示されるので、困ったときはどんどん聞きましょう。
最初は英語表記ですが、日本語で質問すれば回答も日本語になります。

n8nの「AI Assistant」

生成AIに相談する(ChatGPT・Grok)

n8nで困ったことが起きたら、ChatGPTに聞くのも効果的です。

n8nは世界中で大人気ですが、日本では何故か利用者が少ないです。
同じような自動化ツールだと日本ではn8nよりもDifyの方が利用者が多いです。
このような状況なので、日本語の解説ブログ等を探すよりはChatGPTに聞いた方が早いです。

ChatGPTは世界中の情報を収集しており、新しい情報もどんどん収集しています。
なのでChatGPTに聞けばだいたい正しい情報を教えてくれます。

もしn8nに関する鮮度が高い情報が欲しい場合はX(旧Twitter)の生成AI「Grok」に聞くのがおすすめです。
Grokはリアルタイムに近い速さで情報を収集しています。
なのでn8nの新しい更新情報等にも対応してくれる確率が高いです。

どちらも無料で利用できるので、生成AIをフル活用しましょう!