この記事ではAI検索エンジン「Perplexity(パープレキシティ)」のAPIキーの取得方法を解説します。
加えて、取得したAPIキーを業務自動化ツールのn8n(エヌエイトエヌ)と連携する方法も紹介します。

この記事を読むと、PerplexityのAPIキーの取得からn8nでの設定までを一通り理解できます。
n8nとPerplexityの連携を考えてる方はぜひ参考にしてください!

PerplexityのAPIキー取得の流れを紹介

まずはPerplexityでAPIキーを取得する方法を解説します。

はじめにお伝えしておくと、Perplexityでは課金しないとAPIキーを入手できません。
具体的には3ドル分のクレジットを購入すれば利用できます(1回の課金でOK)。
なので、決済用のクレジットカードを用意して読み進めてください。

① Perplexityに無料登録

Perplexityに登録していない方は、無料登録してください。
Gmailアカウントを使って簡単に登録できます。

Perplexityに無料登録

プラン選択を求められますが、無料プランでOK。
「質問する場所」で3つ選択肢が表示されますが、何も押さないで「続ける」をクリックしてください。

Perplexityで「質問する場所」を選択

② APIキー取得に必要な情報を登録

会員登録が完了したら、つぎはAPIキー取得に必要な情報を登録します。
Perplexityのアカウントページに移動してください。

移動したら、サイドバーにある「API」をクリックします。

Perplexityのサイドバーにある「API」をクリック

クリックすると「新しいAPI グループを作成」という画面が表示されます。
記入する項目が多いですが、必須項目をすべて埋めてください。

Perplexityで新しいAPIグループを作成

項目を埋めて「保存」をクリックすると、次は決済情報の登録を求められます。
Perplexityの決済方法は以下の3種類。

  • クレジットカード
  • 銀行振込
  • Link

決済方法を選択し、決済情報を登録してください。
銀行振込だと最低購入金額が5ドルになるので、3ドルでOKなクレジットカードの方が負担が少ないと思います。

Perplexityで決済情報を登録

③ クレジットの購入&APIキーの取得

ここからは、クレジットの購入とAPIキーの取得に移ります。

決済方法を登録したら、サイドバーにある
「API請求」
をクリックします。
そして、「クレジット追加購入」をクリックしてください。

Perplexityでクレジットを追加購入

クレジットカードの場合、ここは3ドルと入力すれば最低限の出費で済みます。
※指示内容や使用モデルによりますが、3ドル分のクレジットがあれば数百回の検索が可能です
私は3ドル分を購入したので、以下のような画面が表示されました。

Perplexityで3ドル分のクレジットを購入

クレジットを購入したら以下の流れで進んでください

  1. サイドバーにある「APIキー」をクリック
  2. 「キーの作成」をクリック

「キーの作成」をクリックしたらAPIキーが発行されます。
APIキーはとても重要な値です。
他者に悪用されないよう、APIキーを厳重に保管してください。

PerplexityのAPIキーの発行が完了

n8nでPerplexityのAPIキーを設定する方法

ここからはPerplexityのAPIキーをn8nで設定する方法を解説します。

n8nとPerplexityを連携する方法はいくつかあります。
ここでは最も一般的な「HTTP Requestノード」を例に挙げ、連携方法を解説します。
※「HTTP Requestノード」はn8nから外部サービスにタスクを依頼するときによく使うノードです

はじめに、n8nのワークフローにHTTP Requestノードを追加してください。
HTTP Requestノードは以下の流れで追加できます。

  1. 追加したい場所の「+」ボタンをクリック
  2. 右側の検索窓で「HTTP Request」と検索
  3. 検索結果で表示される「HTTP Request」をクリック

手順を解説した動画はこちら↓

HTTP Requestノードを追加したら以下のように設定します。

  1. Method:POSTを選択(初期設定は「GET」)
  2. URL:「https://api.perplexity.ai/chat/completions」と入力
n8nとAPI連携するためのHTTP Requestノードの設定①

n8nでPerplexityをつかう場合、質問等をPerplexityに送ることが多いので、ここでは「POST」にします。

続いて、Perplexityに
「私のAPIキーはこれですよ!」
と伝えるために、Header(ヘッダー)という設定を使います。
以下のように設定してください。

  1. 「Send Headers」をON
  2. Name:「Authorization」と入力
  3. Value:「Bearer xxxxxxxxxxxxx(APIキーの値)」と入力

「Authorization」 は「正しいユーザーですよ!」という合言葉を送るための名前です。
Bearerは、サーバーに「このキーでアクセスしてますよ」と伝えるための合図のようなものです。

n8nとAPI連携するためのHTTP Requestノードの設定②

もう少しで設定は完了です。
あとは以下の3つを設定してください。

  • 「Send Body」をON
  • Specify Body:「Specify Body」を選択
  • JSON:JSONでPerplexityへの依頼を記入
n8nとAPI連携するためのHTTP Requestノードの設定③

JSONは以下のサンプルを利用してください。
〇〇の部分を変更するだけでOKです。

{
  "model": "sonar",
  "messages": [
    {
      "role": "system",
      "content": "〇〇(AIの性格やルールを入力する箇所)"
    },
    {
      "role": "user",
      "content": "〇〇(質問や命令を入力する箇所)"
    }
  ]
}

ちなみに、modelの部分は変更可能で、選択するモデルで出力も変わります。
以下はモデル例とそれぞれの特徴です。

  • sonar → 軽くて安く使える
  • sonar-pro → きちんと調査したり、引用元を増やしたいときにおすすめ
  • sonar-reasoning→ 問題を解いたり推論させるのに向く
  • sonar-deep-research→ 論文・レポートレベルで詳細に調べたい時に向く

n8nのワークフローにPerplexityを組み込む目的に応じて使い分けてください。
初心者の場合、低コストで使えるsonarから試してみるのがおすすめです。

以上が、PerplexityのAPIキー取得とn8n連携の手順です。
この記事の設定を完了すれば、すぐにPerplexityを使った自動化がスタートできます。
小さなタスクから試し、効率化の効果を実感してみましょう。