SNSでバズりやすい動画を簡単に作れることで人気のPika(ピカ)。
Pikaには以下の5つのモデルがあり(2025年4月最新)、モデルごとに使える機能が異なります。

  • Pika 2.2
  • Pika Turbo
  • Pika 2.1
  • Pika 1.5
  • Pika 1.0

目的に応じてモデルを使い分ければ

  • クレジット消費の節約(消費量が6分の1になることも!)
  • 高画質な動画の生成

などができるようになります。

本記事では

  • モデル別での使える機能&クレジット消費
  • 私が複数のモデルを使って生成した画像や動画

などを解説・紹介します。
それぞれのモデルがどんな人に向くかも解説するので、この記事であなたの目的に合うPikaのモデルを見つけましょう!

【結論】初心者はPika Turbo・高画質を求めるなら2.2がおすすめ

はじめに結論を伝えると、動画生成AIの初心者にはPika Turboがおすすめです。
動画生成AIに慣れた人が高画質の動画を生成したい場合はPika 2.2がおすすめです(ただし無料会員の場合は1.5がおすすめ)。

初心者は自分の手を動かして動画を生成し、生成AIに慣れることが最も重要。
Pika Turboは画質が良く、なおかつ消費クレジットが少ないのが特徴です。
はじめのうちはPika Turboでどんどん動画を生成しましょう。
そして慣れてきたらPika 2.2でハイクオリティの動画を生成する、という順番がおすすめです。

Pikaの5つのモデルそれぞれの特徴と、どんな人に向くかは以下の表で確認してください。

Pikaの5つのモデルの特徴・向く人

Pikaは無料会員でも動画を生成できます。
けれど利用できるモデルには制限があり、Pika 1.5・Pika 2.1しか使えません。
はじめはPika 1.5を選択しクレジット消費を抑えながら利用してください。

先に結論を伝えましたが、ここからはPikaのモデルごとの違いを筆者が生成した動画を紹介しながら詳しく解説します。
ぜひ記事をひと通り読んでからPikaを利用してください。

【モデル別】Pikaで使える機能&消費クレジット一覧

Pikaのモデル別での利用可能な機能&消費クレジットを紹介します。
まずは以下の表をチェックしてください。

Pikaのモデル別での利用可能な機能と消費クレジット一覧表

使いたい機能に応じてモデルを切り替える

先ほど紹介した表を見るとわかるように、Pikaには特定のモデルでしか使えない機能があります。
よってPikaはモデルを切り替えながら使うことになります。

モデルの切り替えはプロンプト入力フォーム付近にあるナキウサギ(英語だと「Pika」)のマークをクリックするだけ。
簡単に切り替え可能です。

Pikaのモデル切り替えボタンの位置

いまはnoteやXでPikaについて知る人が多いです。
けれど、いざPikaを使ってみたら

「noteで紹介されてた機能がない・・・」
「リップシンクができるって聞いたけど見つからない」

こんな風に感じる人も多いはずです。
でも、モデルを切り替えれば大体の機能は使えます。

使いたかった機能が見当たらない、と思ったら先ほど紹介した表を見ながら適切なモデルに切り替えてください。
そうすれば使いたい機能が見つかるはずです。

再生成は同じ量のクレジットが減るので注意

表には加えませんでしたが、Pikaでよく使う機能として以下の2つがあります。

  • Retry(同じ条件で再生成)
  • Reprompt(プロンプトを変えて再生成)

どちらも、いちど動画を生成した後に利用する機能です。

Pikaの「My Library」では生成した動画を一覧で確認できます。
ここに表示される動画のすぐ下にRetry・Repromptのボタンがあります。
位置は下の画像を参考にしてください。

PikaのRetryとRepromptの場所の解説

この2つの機能を使うと、はじめに動画を生成したときと同じ量のクレジットが消費されます。
再生成でもクレジットは減りますので注意してください。

Pikaのモデルごとの特徴を画像・動画付きで解説

次はPikaのモデル別で特徴的な機能やおすすめな人、生成された画像・動画を紹介します。
今回紹介するのは以下の5つのモデルです(上から新しい順で並んでます)。

  • Pika 2.2
  • Pika Turbo
  • Pika 2.1
  • Pika 1.5
  • Pika 1.0

Pika 2.2は解像度・コスパどちらも高い!

Pika2.2は機能面が優れてるだけでなくコスパも素晴らしく、Pikaに課金しているユーザーみなさんにおすすめできるモデルです。

Pika 2.2はPika 2.1の進化版で、2025年2月28日にリリースされました。
Pika 2.1と比較すると機能面では

  • 5秒と10秒両方の尺の動画が作れる
  • Pikaframesが利用できる

などの違いがあります。
Pikaframesは始点・終点の2つの画像を指定して動画を生成できる機能です。
下の動画は公式Xの投稿です。
画像と画像を自然につなげた動画が生成されてますね。

加えて、同じ機能・解像度でも2.1よりも少ない消費クレジットで作れるようになったので、コスパ面も大きく改善されています。
Pika 2.2の消費クレジットや利用可能な機能は以下の表で確認してください。

Pika 2.2の消費クレジット・利用可能な機能一覧表

筆者がPika 2.2で生成した動画を紹介

筆者がPika 2.2で生成した動画を紹介します。

まずは2.2でしか利用できないPikaframesから。
生成したのはラフスケッチのモナリザが本物のモナリザに変化する動画です。

プロンプト

A rough sketch of the Mona Lisa seamlessly transitions into the real Mona Lisa.

次に紹介するのはPikascenesで10秒の動画を1080pで生成した動画です。
Pikascenesは画像と画像を組み合わせ、ひとつの動画を作れる機能。
下の動画はPikascenesをつかってフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」とモネの「睡蓮」に似た画像(どちらもImageFXで生成)をミックスさせたものです。

プロンプト

the video starts with a close up of the pond surface bubbling, then seeing the moment when the person comes out from the lily pond in the picture soaking wet

私はPikaで10秒の動画を作ったのがこれが初めてです。
10秒あると5秒よりもかなり表現できるものが増えます。
5秒の動画を作る時よりはプロンプトで動きを表現した方が良さそうだと感じました。

初心者が初めて使うときはPika Turbo一択!

つぎはPika Turbo(ピカターボ)を紹介します。
Pika Turboは2025年1月31日にリリースされたモデル。
クレジット消費を抑えながらPikaを使いたい初心者には最高のモデルです。

Pika Turboには以下の2つの大きな特徴があります。

  • 消費クレジットが他のモデルよりも少ない(最大7分の1)
  • 生成速度が速い(他の3倍)

利用する側にとっては消費クレジットが減るのはとても嬉しいですよね。
消費クレジットが多いPika 2.1と比較すると7分の1、もしくは6分の1に減ります。
同じ画質のPika 1.5と比較しても3分の1になります。
他のモデルとの消費クレジットの違いは下の表で確認してください。

Pika Turboと他のモデルでの消費クレジットの違い

無料会員だと使えないのが残念ですが、動画生成AI初心者がPikaに課金したとき、はじめは絶対にPika Turboを使うべきです。
他のモデルよりもクレジットを節約できますからね。

筆者がPika Turboで生成した画像・動画を紹介

筆者がPika Turboをつかって生成した画像や動画を紹介しますね。
まずはt2v(テキストから動画)で作ったものからです。

プロンプト

A small frog tilts its head and looks at you

次はPika Turboでしか利用できない「Pikadditions(ピカディション)」で作った動画です。
Pikadditionsはアップロードした動画のなかに特定の画像を追加で入れられる機能です。

下の動画は公園のベンチの動画とシロクマの画像を組み合わせたものです。

プロンプト

A white bear is sitting on the bench

3つめはPikascenesです。
Pika 2.2の項目で紹介した動画を同じ画像・プロンプトで生成しています。

プロンプト

the video starts with a close up of the pond surface bubbling, then seeing the moment when the person comes out from the lily pond in the picture soaking wet

このような現実では絶対にありえない動画を少ない消費クレジットで簡単に作れるのもPika Turboの魅力です。

Pika 2.1よりも2.2の方がコスパが良い

ここからはPika 2.1について解説します。
Pika 2.1は1080pに対応したモデルです。
解像度が高いので高画質な動画を求める人に向きますが、Pika 2.2がリリースされた今では使う機会はかなり減るはずです。
なぜなら、同じ5秒の動画を作るならPika 2.2の方が消費クレジットはずっと少ないからです。

できるだけ2.2を使ってクレジットを節約してください。

筆者がPika 2.1で生成した画像・動画を紹介

わたしがPika 2.1で生成した画像と動画を紹介します。

720pのPika Turboとクオリティが比較できるよう、同じプロンプトでカエルの動画をテキストから生成してみました。

画質が良くなったせいか、Pika Turboの動画よりもカエルのしっとりとしたふくらみのある質感が表現されてますね。
たまたまかもしれませんがポーズや動きもリアルに近づいたように感じます。

下の画像は動画をキャプチャーしたものを並べたものです。
カエルだけでなく石・コケや日光をふくめ、質感はPika 2.1の方がずっと優れているように感じます。

Pika 2.1とPika Turboの画質を比較

先ほどPika TurboのPikascenesで生成した動画を紹介しました。
Pika 2.1でも同じ条件で動画を生成してみました。

やはりPika 2.1の方がずっと綺麗な動画を生成できますね。
綺麗なだけでなく滑らかさも上だと感じます。

Pikaffectでバズる動画を作るならPika 1.5

つぎはPika 1.5です。
Pika 1.5は2024年10月2日に公開されたモデルです。
最大の特徴は「Pikaffect(ピカフェクト)」が使える点ですね。

Pikaffectはアップロードした画像・動画に特定のエフェクト(特殊な効果や加工)を加えられる機能です。
具体的には以下のエフェクトが用意されてるので、これらの中から選びます。

  • Squish(押しつぶす)
  • Inflate(ふくらませる)
  • Dissolve(溶解する)
  • Melt(液状になる)
  • Peel(シールにしてはがす)
  • その他数種類

Pikaffectを使えばSNSで目立つバズりやすい動画が簡単に作れるので、Pika 1.5はショート動画を作ってる人におすすめのモデルです。
ちなみにPikaffectはPika 1.5でしか使えません。

筆者がPikaffectで生成した動画を紹介

私がPikaffectを使って生成した動画を2つ紹介します。
最初に紹介するのは「Peel(シールにしてはがす)」です。

つぎは「Rose(薔薇を差し出す)」です。

画像・動画をアップロードしたらエフェクトを指定するだけでこのような動画を作れます。
とても簡単なので初心者にもおすすめできる機能です。

Pika 1.0はサウンドエフェクトとリップシンク対応

Pika 1.0は2023年11月に公開されたモデルです。
Pikaの進化の速度はとても速いので、2025年に使うと正直物足りなく感じます。
動画の尺も3秒と、他のモデル(5秒)よりも短くなります。

でもPika 1.0でしか使えない機能もたくさんあります。
具体的には

  • サウンドエフェクト
  • リップシンク
  • 動画の尺を4秒延長
  • 動画の一部分を編集

などの機能があります。

ですが消費クレジットがPika Turboと比べると多いこともあり、いまPika 1.0をつかう必要性は乏しいのではないか、と個人的には思います。

筆者がPika 1.0で生成した動画を紹介

Pika 1.0で生成した動画を紹介します。
プロンプトはこの記事でずっと使っていた「A small frog tilts its head and looks at you」です。

確かに音は入ってますが、肝心のカエル自体はすこし物足りません・・・。
3秒というのも短い感じがしますね。