2025年3月21日に公開された途端、世界中で
「画像生成AIの新星が現れた!」
と話題になったReve(レーヴ)。
そのクオリティはすでに折り紙つきで、X上でも沢山のクリエイターがReveで生成した画像を投稿しています。
私も使ってみましたが、Reveの特徴は以下の2点だと感じました。
- 使いやすい上に画像の質が高い
- 無料会員でもたくさんの画像が作れる(料金も安い!)
この記事ではReveの使い方や登録方法などを解説します。
Reveは画像生成AI初心者にかなりおすすめできるサービスです。
ぜひこの記事を参考にして使ってみてください!
Reveの特徴や無料会員が使える機能を解説
はじめに、Reveの特徴や無料会員が使える機能を紹介します。
Reveの登録・使い方をまず知りたい方はこちらからジャンプ。
Reveの最大の特徴は画像の質の高さ
Reveの最大の特徴は「生成される画像の質の高さ」。
画像生成AIの品質を客観的に評価するサイト「Image Arena」で1位に評価される程のレベルが高さです。
2025年4月2日時点のランキングは下のグラフで確認できます。

サービスが公開されたばかりなのに、GoogleのImagen3やMidjourneyよりも上、というのは驚異的です。
Reveには他にも
- 生成される画像内の文字が見やすい(画像生成AIはタイポグラフィが苦手なことが多い)
- 機能がシンプルで使いやすい
などが特徴があります。
ハリウッド俳優など有名人を使った画像生成ができるのもReveの大きな特徴です。
以下のような、映画の有名シーンのパロディ画像を生成することも可能です。

レオナルド・ディカプリオが主演した「タイタニック」の名シーンをライアン・ゴズリングに変えてみました。
ただし、このような機能はReveの利用者が増えると禁止されるかもしれません。
料金が安い上に無料会員でも生成できる画像数が多い!
Reveの2つ目の特徴は
- 無料会員でも生成できる画像数が多い
- 料金自体が安い
です。
無料会員にも優しく、なおかつコスパが優れているのです。
無料会員でも沢山クレジットをもらえる
Reveへの会員登録は無料。
会員登録すると、まず100クレジットもらえます。
そして無料会員は毎日20クレジット分の画像を生成できます。
画像生成1枚あたりの消費クレジットは1。
よって無料会員になるだけで1週間(7日間)で
100枚+140枚(1日20枚×7)=240枚
の画像を生成できるのです。
初心者にとっては十分すぎるくらいの量です。
出費を必要最低限に抑えられて商用利用も可能
Reveは画像生成AIとしては珍しくサブスクを導入していません。
必要な分だけ都度クレジットを購入するタイプで、500クレジットを5ドル(約750円)で買えます。
1枚あたり1.5円くらいの計算ですね。
この仕組みは利用者にとって
- 画像生成AIの出費を必要最低限に抑えることができる
- サブスクと違って課金の停止忘れによる損がない
などのメリットがあります。
なおかつ、Reveは無料会員でも商用利用可能です(参考:Reve公式サイト)。
生成した画像の所有権もユーザーに与えられます。
だから画像はYouTubeやInstagramで使い放題。
他のサービスだと有料会員にならないと商用利用等が許可されないことが多いので、これは嬉しいですね。
トータルで見て、Reveは初心者にとても優しい画像生成AIだと言えます。
Reve基本情報 | |
---|---|
正式名称 | Reve(レーヴ)もしくはReve image |
サービス開始 | 2025年3月21日 |
最新モデル | Reve Image 1.0 |
運営会社 | Reve AI, Inc. |
企業所在地 | アメリカ(カリフォルニア州) |
決済方法 | クレジットカード |
公式URL | https://preview.reve.art/ |
Reveの始め方・会員登録手順【1分で完了】
ここからはReveの会員登録方法を画像付きで紹介します。
といっても、会員登録はとても簡単で早ければ1分以内に完了します。
Reveの会員登録に必要な情報は以下の3点のうち1つだけ。
- Appleアカウント
- Googleアカウント
- メールアドレス
準備が終わったらReveの公式サイトにアクセスしてください。
アクセスしたら「Sign up」をクリック。

つぎのページでは会員登録の方法を選択します。
とくに理由がなければGoogleアカウントが楽でおすすめです。

登録方法を選んだら、あとは
- フルネームの入力(私が登録したときはニックネームでも登録できました)
- 利用規約への同意
- 18歳以上であることへの同意
で会員登録完了です!

Reveの機能・使い方を画像付きで解説
ここからはReveの機能・使い方を画像付きで解説します。
Reveの基本機能を解説
まずはReveの基本的な機能を紹介・解説していきますね。
画像生成する時は「Create」
Reveを使って画像生成したい時は、まず「Create」をクリックします。
クリックするとプロンプト入力フォームが表示されます。

アスペクト比は7種類
プロンプト入力フォーム周辺の機能の解説します。
まずはアスペクト比からです。
アスペクト比とは縦:横の長さの比率のことです。
Reveで用意されてるアスペクト比は以下の7種類。
- 9:16
- 2:3
- 3:4
- 1:1
- 4:3
- 3:2(デフォルト)
- 16:9
左側の数字は横・右側は縦を表しています。
生成する画像の縦横比率を変えたい時はアスペクト比を操作してください。

1回に生成できる画像は1〜8枚
Reveでは1回の画像生成で1〜8枚を生成できます。
1回でたくさんの画像を生成すると類似画像の中から最高の1枚を選ぶことができます。
ただし、Reveでは
- 1枚
- 2枚
- 4枚
- 8枚
この4パターンからしか選択できません。
3枚だったり5枚での画像生成はできません。

生成枚数が増えると消費するクレジットも増えます。
クレジットの残量を見ながら生成する枚数を決めてください。
Seed(シード値)は類似画像を作りたい時に使う
Reveにある「Seed(シード値)」は過去に生成した画像と似ている画像を作りたい時に使います。
普通に作りたい時は「Auto」でOKです。
Seedを使った事例を紹介しますね。
下の画像は私がReveで生成したものです。

レオナルド・ダ・ヴィンチがアトリエでモナ・リザを描いてるシーンを生成しました。
この画像のSeedは「2082499」です。
In a sunlit Renaissance studio, an elderly Leonardo da Vinci with long gray hair and a beard sits before a wooden easel holding the partially completed Mona Lisa painting. He wears a brown robe while working at the easel. The studio space features large windows allowing natural light to illuminate various period-accurate painting tools scattered on wooden tables, including brushes, pigments, and wooden palettes. Stone walls and a high ceiling frame the scene, while leather-bound books and rolled parchments occupy wooden shelves along the walls. Professional historical photography with dramatic natural lighting through windows and cinematic framing of the central scene.
同じプロンプトで、Seedを変えて生成したものがこちら↓

この画像のSeedは「4365881」です。
カメラの位置が変わり、ダ・ヴィンチの顔も少し変わりました。
対して、下の画像は同じプロンプト・同じSeed(2082499)で生成したものです。

最初の画像とほぼ同じものが生成できましたね。
ぱっと見、違うのは窓の形くらいです。
間違い探しに使えそうなくらい似てますね。
このように、Seedは過去に生成した画像と似た画像を作りたい時に活用します。
生成した画像に微修正を加えたいときに使うと便利ですよ。
初心者は「Enhance on」がおすすめ
Reveには「Enhance(強化する、という意味)」という項目があり
- on
- off
のどちらかを選択できます。
結論から言うと初心者は「Enhance on」がおすすめです。
このEnhanceは言葉足らずなプロンプトを補足する機能です。
Enhanceをonにすると、ReveのAIはユーザーが入力したプロンプトから画像生成の意図を読み取ります。
そして、ユーザーの意図を正しく実現できるようプロンプトを補完してくれるのです。
簡単に言えば、プロンプトをより良いものにしてくれるのがEnhance機能です。

初心者にとってプロンプトの作成はかなり難しいものです。
でもEnhanceをonにすれば簡単なプロンプトでもそれっぽい画像が生成できるようになります。
逆にoffにするとユーザーが入力したプロンプトそのままで生成してくれます。
実際にonとoffの事例を見てみましょう!
今回はあえてシンプルな以下のプロンプトを用意して生成してみました。
Teenage Japanese girl. Both palms outward on her chest. There is a flame the size of a human head above her palms.
(10代の日本人の少女。両手の掌を表にして胸の上に出している。手のひらの上には人の頭くらいの炎がある。)
Enhanceをonとoffにした画像はこちらで比較できます↓

どうでしょう?どちらの画像の方がプロンプトのイメージに近いでしょうか?
ちなみに上のonにした画像ではReveが私の意図を読み取り、以下のようにプロンプトを修正してくれています。
A teenage Japanese girl stands with both palms facing outward against her chest. A bright orange and yellow flame the size of a human head hovers suspended approximately 6 inches above her upturned palms. The girl wears a white t-shirt against a plain dark grey background. Her straight black hair falls to shoulder length, framing her focused expression. Studio photography with dramatic lighting and sharp focus on the subject against a dark backdrop.
Enhanceは画像生成AI初心者にとって心強い味方です。
基本的にはonにして画像生成を楽しみましょう!
残りクレジットを見ながら画像生成!
Reveで画像生成する時は残りクレジットをチェックしてからにしましょう。
残りクレジットは「Account」で確認できます。

また、クレジットは
- 無料会員登録で受け取ったクレジット
- デイリークレジットとして受け取ったクレジット
で表記が分かれてるので注意してください。
無料会員登録後、先に減っていくのは無料会員登録で受け取ったクレジットの方です。

残りクレジットを確認したら、あとはプロンプトを入力して生成するだけです。
生成する枚数などの設定をチェックし、プロンプトを入力したら「Create」ボタンを押してください。
数秒〜10秒くらいで画像の生成が完了します。

自分で生成した画像を修正する方法
Reveで画像を生成したら、その画像に対して修正を指示することができます。
指示の方法は以下の2種類です。
- Edit Prompt → プロンプトに修正を加える方法
- Instruct → 修正内容を指示する方法
どちらかと言うと「Instruct」の方がよく使うと思うので、使い方を紹介します。
まず、修正したい画像を選択します。
画像を選択したら「Instruct」をクリックし、修正内容を指示します。

ここでは絵の中にある富士山にマグマを流してみました。

出来あがった画像はちょっと私のイメージと違いましたが、Instructはこのように使います。
他の人の画像を元にして生成する方法
他の人の画像を元にして画像生成する方法は2種類あります。
ExploreでReveユーザーの画像を参考にして生成
まず初めに紹介するのは「Explore」を使った方法です。
Reveでは「Explore」で他のユーザーの作品・プロンプトを見れます。

そして、自分が生成した画像と同じように
- Edit Prompt
- Instruct
で画像に対して修正を加えることが可能です。
Exploreは見るだけでも画像生成の参考になるので、ぜひチェックしてください。
画像をアップロードするだけで類似画像を生成する方法
つぎは「Start with an image」を使った方法を紹介します。
これはとても簡単で、画像をアップロードすれば自動的に類似画像が生成される機能です。

ここに1枚の画像をアップすれば、最大4枚の類似画像が生成されます。
4枚あると「当たり」を引く確率が高いので、多めの方がおすすめです。
下の4枚の画像は私が実際に「Start with an image」で作った画像です。
港でタバコを吸ってる外国人男性の画像が欲しくて作りました。

真似をしてみたい画像がある時はとても便利ですので、ぜひ活用してください。
【使ってわかった】Reveが得意なこと・苦手なこと
最後に、実際に使ってみてわかったReveの得意・不得意を紹介します。
画像内のキャラの交換・タイポグラフィは大得意
Reveは
- 画像内のキャラ・オブジェクトの交換
- 画像内へのテキスト入力
などはかなり得意です。
実際に生成した画像を紹介します。
まずはキャラクターの交換から。
以下の2つの画像をチェックしてください。
上の画像に写ってる日本人男性を、若い頃のレオナルド・ディカプリオにしてみました。

かなり自然な仕上がりになっています。
つぎは画像内へのテキスト入力、つまりタイポグラフィの美しさをチェックしましょう。
今回は
- ChatGPT(4o)
- Reve
を使い、同じ参考画像・プロンプトで生成したものを比較します。

どちらも綺麗ですが、個人的にはReveのタイポグラフィの方がファッショナブルな感じがします。
特定のアーティストの模倣や日本語プロンプトは苦手
つぎはReveが苦手なものを紹介します。
Reveは
- 特定のアーティストやアートジャンルの模倣
- (Enhanceがoffにしたときのみ)日本語プロンプトの理解
が苦手です。
こちらも実際に画像を見てみましょう。
先ほどと同じようにChatGPT(4o)と比較します。
ここでは、アメリカのアーティスト、エドワード・ホッパーの作品「オートマット」に似た画像を生成してもらいました。

Make a super-realistic photograph of Edward Hopper’s painting ‘Automat’. Camera is a Canon EOS 5D.
ご覧の通り、生成された2つの画像は全然似ていません。
エドワード・ホッパーの「オートマット」に似ているのは、圧倒的にChatGPTの方です。
このように、何か特定のアーティストの特徴を真似するのがReveは苦手なようです。
Enhanceがoffにしたときに日本語プロンプトを理解できないのも欠点といえば欠点です。
でもこれはEnhanceをonにすればある程度は解決します。
日本語プロンプトを使う時はEnhanceをonにして生成してください。